2013年3月28日木曜日

Hanoi最終日「賢材国家之元気」

Hanoiの最終日にはNIHEといってハノイにあるベトナムで最高峰の研究所の感染症センターを訪問してきました。国家の最高峰であるため、日本と同じレベルの最新の機器とスタッフ揃っており、様々な感染症の同定、診断、疫学調査などを行っているそうです。スタッフは殆どが海外経験を積んでおり、英語は堪能で、また、年に何度も海外とこの研究所を行き来しているようで、活気を感じました。若手研究者に対する教育も行き届いているように感じました。その午後に文廟というベトナム最古の大学で孔子が祀られているところを訪問しました。そこでの感銘を受けた言葉は「賢材国家之元気」でした。その通りで、国家が栄えるためには人材育成が最も大切であることは昔から教えであると改めて痛感しました。これからのテーマはまさにこの言葉です!




2013年3月26日火曜日

Hanoi, Vietnam

消化器病学会から23日に大阪へ戻ってきましたが、24日(日曜日)からベトナムのハノイへ来ています。ハノイ医科大学を含めて、Vietnam Academy of Science and Technology (VAST)、Hanoi University of Science and Technology (HUST)などを訪問し、友好関係を築きつつ将来の共同研究への道を造るためです。ご存知の通り、ベトナムは経済的に急成長しており、確かに、数年前にベトナムに来てからでもその変化を肌で感じます。それでもやはり日本はすでにestablishしており、ベトナムなどのアジア地域の若手が日本に来て、研究ないし教育を受けて、また自国に戻ってもらうことが必要です。かつても日本もそうで、欧州や米国で多くを学びました。このように、相互にやり取りをすることが将来の双方の国の発展に寄与します。今回も多くの若手研究者にお会いしましたが、みな海外留学経験者であり、目が活き活きとしています。自分のためのみならず、国のために何ができるかを考えています。いろいろの意味で今回の訪問は私のよき経験になると思います。仕事と離れると、ベトナム料理はおいしい!あまりホットでもなく、中華のように甘くもなく、いくらでも食べれてしまいます。大阪へ戻ったら、また、運動の日々が待っていますね(笑)。日本の若手諸君、海外経験を是非積んでください。決して無駄になる事はありません。経験はやらないとできない。人との繋がりができることは何よりの楽しみです。










2013年3月23日土曜日

JSGE-AGA Joint Sympsoium

日本消化器病学会でJSGE-AGA Joint Symposiumが開催されました。これは日本消化器病学会とAGAとがテーマを決めてお互いに講演者をだして2年に1回開催されると聞きました。今回は、Don Rockey先生とRobert Schwabe先生が招聘されました。シンポジウムは活発な質疑応答を伴い、勉強になりました。プログラム委員会懇親会ではバイオリニストによるモダンな曲の演奏がありました。その後、懇親会がありましたが、その間に2次会へいく企画ができてしまい、7人の海外からの研究者を鹿児島の先生にセティングしてもらったカラオケパブのようなところへお連れしました。実は、日野先生、中尾先生にくわえて、なんと、井廻先生にも参加いただきました。非常に楽しい夜でした。






2013年3月21日木曜日

Rockey先生、Schwabe先生セミナー

3月20日(水曜日)は祝日でしたが、Don Rockey先生(南カロライナ大学)、Schwabe先生(コロンビア大学)にお越しいただきセミナーを開催しました。二人とも鹿児島で開催される消化器病学会のシンポジウムで招かれており、その途中に大阪に立ち寄ってもらった訳です。Rockey先生とはもう15年来の知り合いでしょうか?私が肝臓の微小循環で星細胞の収縮を研究している時に、彼も同じ分野の研究をしており知り合いました。ずっと、エンドセリンや一酸化窒素と門脈圧亢進の研究をされており、一貫性があります。また、消化管出血においても造詣が深いです。Scwabe先生は最近急成長されている先生で、線維化と発癌の関係を分子論的に研究されています。これは非常に重要な分野であり、何故に肝臓がんが組織線維化を背景に出てくるのかに切り込んでいます。インパクトファクターの高い雑誌に論文を出されています。お二人とも人格者であり、よいセミナーとなりました。今日は鹿児島でお二人とお会いしました。




2013年3月17日日曜日

今週はよく勉強しました

今週は水曜日にがん研究会研究所の原英二先生、木曜日に虎ノ門病院の熊田博光先生にお越しいただき講演をお聴きしました。原先生の細胞老化とがん発生の講演は非常に示唆に富んでおりました。細胞が老化して細胞周期停止に入ることは不要な細胞の増殖を許さない生体の防御機構な訳ですが、それがかえって炎症反応を持続させてしまうということは正に諸刃の剣であり、高齢者にがんが多いという事を分子論的に示しています。我々の研究に利用させていただける情報が多く参考になりました。
 木曜日の熊田先生の講演は正に圧巻でした。毎年1度お越しいただいておりますが、今回は熊田先生ご自身、今持っているデータ全て出す、と仰っておられましたが、どのスライドにも驚愕し、C型肝炎を撲滅できる治療法満載の講演で多くを学びました。それと同時に、熊田先生が何度も「やってみないと判らない、頭の中で考えていても、データがないと真実でない」という意味あいのことを何度も仰った事は非常に納得ができました。そうです、我々医師は自然科学と向き合っているわけであり、事実と真実に基づいて論理形成をしないとそれは科学ではありません。臨床をしていると、基礎研究をしたり論文を書いたりする事を「臨床が忙しいからできない」と言う人がいますが、それは逃げ口上でしかないと明言したい。人の病気、人の生死と向き合っている医師には、事実を観察して謙虚にそれを世に報告する姿勢が必要であり、また、それは義務であると私は考えており、これを曲げるつもりなど毛頭ありません。これを日常的に行うのが大学などの基幹病院であると思います。即ち、大学病院などの高度な医療を行う病院の勤務医は、最先端の情報に身を曝しつつ、自ら得た情報を解析・解説して報告し社会に還元することを仕事と認識する必要があります。それは、日本国内に対してのみならず、国際社会に向けてもそうです。これこそが言わば独占的に医師が人類の福祉にできる社会貢献です。医師はもっともっと社会貢献できる仕事である事を若手医師には判って欲しいと思います。
 今日の土曜日は「関西Liver Club」といって、大阪大学の竹原先生、三善先生とともに昨年から立ち上げた関西の若手の活性化を図る会を行いました。今日は各大学から報告された研究内容はどれも素晴らしく、非常に刺激的な会となりました。この会では会費の中から奨励賞を貰っていただいており、来年度も多くの発表を期待したいと思います。
 というわけで、今週は充実した1週間でした。

2013年3月10日日曜日

ハノイ医科大学、Van教授

写真はありませんが、今日、午後にベトナム社会主義共和国のハノイ医科大学のTa Thanh Van副学長と大阪市内で再会しました。私の研究室にハノイ医科大学出身の研究者が在籍していることもあり、そのご縁もあって過去2回ハノイ医科大学を訪問し、Van副学長と交流を深めています。私自身今月ハノイを訪問予定です。今回、Van先生は日本の医療技術をベトナムに導入するに際して視察に来られました。ベトナムは、ベトナム戦争の際の枯れ葉剤の影響でか心臓奇形の多い国です。心臓に限らず、ベトちゃんに代表されるように奇形が多い。また、我々が直結する医学テーマとしては、ベトナムの国民の10分の1は肝炎ウイルス感染していることがあります。C型肝炎も増えているとのことでした。これらのことがあり、共同研究を推進しようとしています。Van先生とは約1年ぶりの再会でした。ハノイ医科大学からは昨年度から新たに留学生が日本国政府の国費留学生として採択されて来ています。これで、3名のベトナム人研究者が私達の研究室に在籍しています。みな、人柄がよく、知識欲も豊富、仕事熱心です。本日の会談で、Van先生からはさらなる親交を深めたいとの発言がありました。若い研究者が日本に来て、我々の持つ技術と知識を吸収される事は非常に良い事だと思いますし、かつての日本も欧州や米国に行って、種々学ばさせていただいた経緯があります。日本は、アジアに対して主導的に貢献することが必要です。ともすると、最近の日本人は、汗をかく事を忘れてしまっています。いつの日か、全ての仕事を海外の方に獲られてしまうかもしれないとの危機感を持つべきです。Van先生のように世界を飛び回って国のために働いている方の姿を見ると、そのように思えてなりません。

2013年3月9日土曜日

M5学生との飲み会



2回前のBSL学生が非常に優秀であったため、ランチの際の約束を実行すべく、飲み会を行いました。M5学生6名です。場所は淀屋橋の私が時に利用するスペイン料理の店です。ここは、周辺が住友グループの会社が多いこともあり、会社帰りの方でいつもにぎわっています。また、そこそこの値段で結構な量の料理で、そこそこ美味しいものを出してくれるので私は気に入っています。午後7時に待ち合わせていたのですが、定刻に店の前で待っていてくれました。ビールで乾杯し、あとはワインを飲みながら、スペイン料理が次々と出されました。私は明石家さんまになった気分で、男女を問わずつっこみまくり、「バカヤロー」を連発していましたが、学校の事、倶楽部の事、旅行の事、恋愛の事、、、、ホントに会話が弾み、あっという間の4時間でした。こんな楽しい飲み会はいつ以来だったでしょうか?河田教授との飲み会を希望する学生諸君、連絡を待ってます!