昨日12月26日(水曜日)に肝臓研究セミナーメンバーによる忘年会を阿倍野界隈で開催しました。主として肝胆膵内科と第一解剖学から構成されるセミナーは毎週水曜日の午後5時から開催されており、プログレスレポートと論文紹介が行われます。プログレスレポートでは、各人の行っている研究テーマについて紹介され、論文の審査そのもののように様々な意見が飛び交います。吉里勝利先生、池田一雄先生など経験豊富な先生方から聞ける意見はやはり論文のreviewerが聞いてきそうな質問ばかりであり、若手研究者には厳しいかも知れませんが、逆に言うと、これらの質問に対応していくことで、論文掲載への道が近づくとも言えます。また、どのようなプレゼンをすれば自分の研究内容を理解してもらえるか、準備の段階こそ勝負とも言えます。海外では、このセミナー発表こそ、論文執筆のゴーサインが出してもらえるか、さらに厳しく言うと、次年度の雇用採用契約がしてもらえるかの審査場となる訳です。日本はまだまだ甘いと思われても仕方ありません。実は私自身がドイツ留学時に、データがどうしても出ずに、ポスドク採用を3ヶ月ですが切られた経験をしています。なんとか自費でもちこたえ、その間に出たデータで教授が納得してくれて再雇用となりました。この間は本当に不眠症になるくらいのストレスを感じました。海外では実績が全てであり、それがポストと給料に反映されます。
さて忘年会は多数参加いただき、楽しく過ごせました。教室の枠組みを越え、興味を同じくするものが飲食しながら親交を深めることは貴重です。第一解剖に移籍した仲谷和記先生にも参加いただきました。仲谷先生は第三内科の同門になりますが、免疫染色や電子顕微鏡で職人技をもっておられ、また、お力を借りたいと思います。新たに今年メンバーに加わった若手には是非とも来年は学会発表、論文発表などで世界に羽ばたいて欲しいと思います。若い力こと無限の可能性を秘めています。来年も頑張りましょう!