2012年12月8日土曜日

東部肝臓学会

今日は肝臓学会東部会で東京の高輪プリンスに行ってました。我々は西部会会員なのですが、私の専門分野の「線維化」の特別シンポジウムがあったこととHide Tsukamoto先生が基調講演されることで参加してみようと思い、応募したところ採用してもらえました。3月末までポスドクを努めてくれた崔さんのデータがBBRCに掲載されましたが、その学会発表をしていなかったこともあり、また、研究発表を自分で行って初心に戻って楽しみたいという気分が今年はあります。シンポジウムは多方面から線維化に関して発表が行われ勉強になりました。特にHideさんの基調講演では、星細胞の起源やmyofibroblastとの異同に関して、私も知り合いである朝比奈さんのデータをもとに話されて興味深く拝聴しました。朝比奈さんが、イチローのように世界で活躍したいと希望してHideさんのラボに参加し、今では自分のラボを持つまでに成功したことは日本の若手のよいお手本です。やはり世界は広い。勿論、日本も広い。いろいろな場所で経験を積むことこそ、その人の幅を広げます。経験則といいますが、経験していないことはコメントもできないし想像もできない。一歩踏み出して違う世界を見、また一歩踏み出して、別の壁にぶち当たる。これを繰り返すことこそ成長であり、避けていては井の中の蛙です。若手にはやはり海外で経験を積み、グローバルスタンダードの知見をもとに行動することを切に希望します。また、そのサポートをすることが私の責務だと思っています。