2012年12月12日水曜日

Tsukamoto先生

12月10日(月曜日)に心斎橋のホテル日航大阪でChallenge研究会を行いました。この研究会はC型慢性肝疾患に対する大阪市大グループの治療成績をまとめ、問題点を議論したり、論文執筆へのステップとすることと、情報の共有を行う会です。もう9回目になりました。今回は総合医療センターの木岡清英先生に非B非C型肝癌の状況を、また、当科の田守昭博先生にC型慢性肝炎治療の現況について講演頂きました。その後、南カルフォルニア大学の実験病理学の教授でおられるHidekazu Tsukamoto先生に特別講演をいただきました。Hideさんとはもうかれこれ16年前からの知り合いになると思います。Hideさんはアメリカの厳しい競争を勝ち抜かれ、NIHのグラントを継続して獲得され、今ではNIH/NIAAAの設立によるアルコール性肝臓病・膵臓病のセンター長としてご活躍で、また、アジア太平洋地区のアルコール性疾患コントロールにも尽力されています。特別講演では、星細胞の起源や星細胞の活性化制御のメカニズム、さらには線維化からの発がんについて非常に密度の濃いお話をしていただきました。やはり、何故線維化肝を背景に発がんするのか、ここが興味をそそられる分野です。我々もサイトグロビンKOマウスのモデル系を用いてこの点を突っ込みたいと思っています。Discussionも進み、また、懇親会も楽しく過ごせました。実はその後、Hideさんとは夜中3時まで飲み明かすことになったのですが。。。アカデミックにもプライベートにも楽しい一夜でした。