2014年8月11日月曜日

Ho Chi Minh医科薬科大学訪問

昨日、大阪が台風一過の後、なんとか関西空港を出発して、ベトナム社会主義共和国のホーチミン(かつてのサイゴン)に到着しました。昨夜はホテルに着いたのが午後10時を廻っていましたので寝ただけ。ですが、ホーチミン空港では、関空よりも早いスピードで荷物が出てくるのに驚きました。本日は朝からUniversity of Medicine and Pharmacy-Ho Chi Minh Cityを訪問しました。ここは600ベットをもつホーチミン市屈指の病院で、一日の外来患者数は約4000人とのこと。カンボジアに近いこともあり、カンボジアからの患者を受け入れている様です。外来はごった返しですが、病棟は比較的きれいで行き届いていました。我々の関連分野でいうと、やはりB型肝炎ウイルス感染が蔓延しているようで、感染率は国民の15%とのこと。Universal vaccinationが始まっていますが、2009年からとのことで、それまでに垂直感染した方は逃れようがありません。今人口が9000万人と言いますから、約1000万人がB型肝炎ウイルスキャリアということになります。肝がんがこの国の大きな社会問題になることは目に見えています。幸い、抗ウイルス薬はボチボチ使われている様です。ベトナムはまだまだ医師不足であるため、この大学では1年間に600人の医学生が入学するそうです。研究室も見学しましたが、そこはまだまだこれからです。それでもPCRやシークエンサーが配置されています。街にでるとそこはバイクだらけ。この点はハノイと同じです。ただ、バイクにのった客引き(ガイドを申し出る)がうろついており、しつこく声をかけてくるので最後に「うるさい」と怒りました。ハノイではなかった経験です。