2013年5月12日日曜日

My American Academic Life

5月9日には米国エール大学から岩切泰子准教授をお招きし、「My American Academic Life」というタイトルでご講演をしていただきました。岩切先生は宮崎大学のご出身ですが、米国への留学を決意され、折角留学するなら修士課程に入学して修士号をとることを目指され、その後、いろいろな先生方、Mentorと呼ばれる指導者、にお会いになりながら研究室も移動され、現在はエール大学でご自分のラボを持つまでになられています。その間の流れをお話しいただいたのですが、この目的は当方の医学部学生や若手研究者たちが留学をしたり、希望している場合の何かのヒントやきっかけになればいい、と思って企画いたしました。岩切先生のご講演から学べた事は、努力する事はもちろんもっとも大切なことですが、偶然の運命的出会いを上手にとらえて活用すること、且つ、人脈は活用しつつ独立性を保てる自分の仕事を確立することが米国では求められるということが再確認しました。これらは私がかねがね医局で話している事であり、大阪市大の○○先生は何が専門でこんな仕事を論文に出していましたねえと言われるように日本国内は勿論、海外ですら認知されないと通用しないくらい厳しい世界であるということです。米国だとポジションを取ることは大変な努力が必要でしょうが(大リーグベースボールをみていたら明らかですね)、長い人生の若いうちには、それに果敢にチャレンジしても良いのではないでしょうか?勿論、米国に限らず、欧州やオーストラリアでも良いと思います。若い時こそフットワーク軽く挑む、我々はそれをサポートする、この連携が大切です。
 講演会後は医学部の5、6回生数人も参加して楽しく懇親会を行いました。このうちからも含めて市大から留学する人が多数でてくることを期待したいと思います。